「広報津」第352号(音声読み上げ)新型コロナウイルス感染症対応。ウィズコロナ社会に向けた環境整備。津市独自の支援策パート3、シロモチくんとみすぎんが語る津市政。ボリューム37。森を守る税はどんなことに使われるのか。森林環境税で豊かな森を守り育てよう。
 

 

登録日:2020年10月1日

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新型コロナウイルス感染症対応。ウィズコロナ社会に向けた環境整備。津市独自の支援策パート3

津市では新型コロナウイルスの感染防止対策を講じつつ、市民の生活と事業を全力で守り抜くための補正予算(7号補正)を編成しました。コロナ対策5億1,154万円の財源は、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金と国・県の補助金などで、これまでの事業費を合わせた津市の感染症対策予算は総額342億2,227万円となります。当面の間は新型コロナウイルスありきの社会が続くことを前提に、一歩踏み込んだ政策を展開します。

津市独自の支援策、第4弾。事業活動と市民活動の継続を支援

令和2年度、7号補正(市議会審議中)

  • 観光・イベント事業者や公共施設の指定管理者への支援など、3,220万円
  • 飲食事業者への支援、久居版津がんばるマルシェの実施、924万円
  • 文化芸術団体等への支援、民生委員・児童委員の活動継続支援、988万円
  • 修学旅行の日程変更などに伴う追加費用を支援、1,000万円

事業者を支援

観光やイベント事業の継続を応援

宿泊事業者、旅行業者、イベント事業者や、タクシー・観光バス事業者、高速船の運航事業者などに支援金を交付し、事業継続のセーフティネットを強固にします。

飲食事業者の事業展開を応援

津市センターパレスホールを新たな事業展開の場として、飲食事業者が活用できるよう支援。また、久居アルスプラザなどで、久居版津がんばるマルシェを実施し、商品の宣伝販売やサービスのPRの場を提供します。

市民活動を支援

文化芸術活動の再開等を支援

活動自粛を余儀なくされている文化芸術団体などに、感染防止対策と、観客や出演者のソーシャルディスタンスが確保できる広い会場を借りるための経費を支援します。

教育活動を支援

修学旅行の追加費用を支援

感染状況により修学旅行の日程や行き先を変更し追加費用が発生した場合は、保護者の負担とならないよう学校に支援します。

津市独自の支援策、第4弾。新しい生活様式への対応を支援

令和2年度、7号補正(市議会審議中)

  • 小中学校・幼稚園・保育所等に非接触型体温計や空気清浄機を購入、公共施設に赤外線サーモグラフィーカメラを設置など、2億3,414万円
  • 幼稚園や放課後児童クラブなどの空調設備を増設または改修、1億1,477万円
  • 避難所における感染症対策と衛生的な環境を整備、1億7,327万円
  • 新たな生活様式に対応したIT化の推進、5,991万円

新型コロナウイルス感染症対策事業基金への積み立て、60万円

公共施設の感染防止対策

図書館には書籍消毒機を購入しました。

赤外線サーモグラフィーや、非接触型体温計の導入で感染を防止

小中学校や幼稚園、保育所等に非接触型体温計や空気清浄機などを設置。市民センターなど1,180の集会施設に消毒液を配付し、民間保育所や放課後児童クラブなどへは感染防止に係る備品や衛生用品を購入する経費などを補助します。文化施設やスポーツ施設には赤外線サーモグラフィーカメラを11台購入し、イベント開催時などに来館者の安全性の向上を図ります。

密の回避と十分な換気のため、空調設備を整備

幼稚園(10園)、保育所(9園)、こども園(2園)、放課後児童クラブ(9カ所)、一志児童館、公民館(9館)、サンデルタ香良洲、津なぎさまちターミナルの空調設備を増設・改修します。

避難所の衛生環境を整備

感染防止物品の充実と、トイレの洋式化で、避難所での感染を防止

指定避難所に、簡易間仕切りや折りたたみベッドなどの感染防止物品を追加で配備。避難所としての機能を担う集会施設のトイレ26基と、小中学校の体育館や校舎のトイレ189基を一気に洋式化し、衛生的な環境を確保します。菌が飛散しにくい、洋式トイレへ変更。

IT化を推進

リモートワークや、ICT教育の環境を整備

市役所本庁舎など16施設のネットワーク環境を整備し、ウェブ会議やリモートでの健康相談などに対応。小中学校に1人1台配備するパソコンの効果的な活用に向け、ギガスクール支援員を派遣し、大型テレビを配備。

津市の新型コロナウイルス感染症対策事業

これまでの津市の新型コロナウイルス感染症対策事業費の合計(一般会計)、342億2,227万円

令和元年度11号補正(3月23日議決)、令和元年度・令和2年度予備費

  • 小中学校・幼稚園・保育所等に手指消毒液などを購入、放課後児童クラブや民間保育所への支援、6,314万円

令和2年度 2号補正(5月1日議決)

  • 特別定額給付金(1人10万円を支給)、279億6,500万円
  • 子育て世帯への臨時特別給付金、3億3,480万円
  • 新型コロナウイルス感染症拡大阻止協力金、3億7,500万円

津市独自の支援策、第1弾。令和2年度 3号補正(5月20日議決)

  • 給食費3カ月分を無償化など、4億4,879万円
  • 事業者に津市事業継続支援金を交付、2億5,000万円
  • 水道料金の基本料金2カ月分無料化、2億3,089万円
  • 感染症対策事業基金の積み立て、3億7,488万円

津市独自の支援策、第2弾。令和2年度4号補正(7月2日議決)

  • 小中学校に1人1台の端末を導入、10億9,525万円
  • 子どもたちの施設の感染防止対策など、1億8,118万円
  • 地域医療の体制整備への支援など、5,500万円
  • 津がんばるマルシェの実施、800万円

入札結果により7号補正で事業費1億3,247万円を減額(市議会審議中)

津市独自の支援策、第3弾。令和2年度 5号補正(7月2日議決)

  • プレミアム付商品券を28万冊発行、20億2,450万円
  • 夏休みの授業でエアコンを稼働など、3,133万円
  • ふれあい・いきいきサロンの支援など、1,402万円
  • ひとり親世帯への臨時特別給付金など、2億5,895万円

シロモチくんとみすぎんが語る津市政。ボリューム37。
森を守る税はどんなことに使われるのか。森林環境税で豊かな森を守り育てよう。

令和6年度から森を守るための新しい税が1人1,000円徴収されることになりました。この税はどのように使われるのでしょうか。シロモチくんが森の妖精みすぎんに尋ねました。

1人年額1,000円を徴収

しろもちくんの発言。ねえねえ、みすぎん。森林に関する新しい税金がはじまるって聞いたんだけど、なにかな。

みすぎんの発言。そうなんだ。森林環境税っていう国の税金ができて、令和6年度から課税・徴収されるんだ。森林には雨水を蓄えるダムの役割や、土砂崩れを防いだりするいろいろな機能があって、その恩恵をみんなが受けているんだよ。今、手入れができなくて弱っている森林が全国にたくさんあって、そんな森林をみんなで支える仕組みなんだ。

しろもちくんの発言。その森林環境税はどのように徴収されるのかな。

みすぎんの発言。国の税金として1人年額1,000円を上乗せして、市町村が徴収することになっているんだ。

しろもちくんの発言。国の税金っていうけど、市町村にはどうやって配分されるのかな。

みすぎんの発言。国に一旦集められ、森林環境譲与税として間伐などを実施する市町村に9割、それを支援する都道府県に1割の割合で配分されるんだ。

しろもちくんの発言。森林環境譲与税はいったい何に使うのかな。

みすぎんの発言。津市では自分で森林の手入れができない人に代わって、間伐などの整備をする森林経営管理制度に使うんだよ。

森林環境税の徴収と配分のイメージ

  1. 個人住民税の納税者から、森林環境税として、住民税に上乗せして、市町村、都道府県が徴収します。
  2. 市町村、都道府県から、国(特別会計)に集められます。
  3. 国(特別会計)から、森林環境譲与税として、市町村、都道府県に、私有林面積などに応じて配分します。
  4. 市町村、都道府県が、間伐や森林整備を担う人材育成などに使用します。

森を育てる

しろもちくんの発言。森林の経営管理ってどういうことかな。

みすぎんの発言。森林の経営っていうのは、山に苗木を植え、下刈りや枝打ち、間伐をしながら育てた木を伐採し販売する。そして再び山に苗木を植えるという循環していく仕組みのことなんだ。

しろもちくんの発言。それが林業をするってことだね。

みすぎんの発言。そういうことだね。でも、近年は木材価格が低迷していて林業経営が難しくなってきて、林業をする人が減少しているんだ。

しろもちくんの発言。そうなると管理ができない人も増えるよね。

みすぎんの発言。だから令和元年度から始まった森林経営管理制度で、森林の経営管理を津市に委託をすることができるようになったんだ。

現場で立ち会いし境界を決定

しろもちくんの発言。そういえば、自分の山がどこにあるか分からない人がいるって聞いたことあるよ。

みすぎんの発言。おじいちゃんの代までは隣の森林との境界もはっきり分かっていたんだけど、自分たちはどれが自分の山なのかすら分からないっていう話を聞くことが多くなったよね。

しろもちくんの発言。森林の境界はどうやって決めるのかな。

みすぎんの発言。隣地の人と現場で立ち会いして、お互いに納得した上で境界を決めるんだ。でも、山の境界になると自分で把握していない人が多いから、山に詳しい人に立ち会いをお願いすることもあるよ。

しろもちくんの発言。決めた境界は分かりやすく残すんだよね。

みすぎんの発言。立ち会いによって決めた境界に杭を打って誰が見ても分かるようにするんだ。また、測量した図面は、林地台帳に載せるんだよ。

しろもちくんの発言。自分の山がどこからどこまでか分かったら、今度は自分で山の手入れをするかどうかを決めるんだね。

みすぎんの発言。うん。津市は森林を所有している人に調査票を送って、津市に経営管理を委託するのか自分で管理するのかを確認するんだ。

しろもちくんの発言。その意向を受けて津市はどうするのかな。

みすぎんの発言。森林の現況調査や境界を明確にしてどんな森林か調べるんだ。自分で管理しないといっている人の持つ森林は、林業経営に適した森林かどうか判断して、意欲と能力のある林業経営者に経営してもらうことにするんだ。

しろもちくんの発言。林業経営に適さない森林はどうなるのかな。

みすぎんの発言。再委託できない森林は津市自ら、市町村森林経営管理事業として管理していくことになるよ。また、所有者が不明の森林についても、津市が経営や管理をすることができるんだよ。

森林整備を始めます

しろもちくんの発言。でも森林環境税は令和6年度から課税されるのに、どうしてもう始まっているのかな。

みすぎんの発言。全国で台風などの災害によって土砂崩れなどの被害が出ているんだ。そこで、国は森林整備を早急に進める必要があると考え、森林環境税とは別のお金を活用して開始したんだ。ちなみに令和2年に津市へ配分される税額は1億810万6,000円で、三重県下では一番多いんだよ。

しろもちくんの発言。そうか、森林の手入れは少しでも早い方がいいよね。意向調査は芸濃地域から始まったって聞いたけど、令和2年度はどの地域が対象なのかな。

みすぎんの発言。美杉地域で実施してるよ。森林面積の大きい地域から順に進めて、令和5年には津市全域の意向調査に着手できる予定だよ。

しろもちくんの発言。この制度やお金を使って、どんな森林づくりを目指すのかな。

みすぎんの発言。この取り組みで、森林の持ついろいろな機能を回復させたいと思っているんだ。そうなれば、国土が豊かになって、森林にいろいろな生き物が集まったり、恵みを与えてくれるようになるんだ。また、森林が豊かになると、林業も盛んになって、林業に携わる人が増えたり、木材などの生産物が利用されることで産業が成長するんだ。だからみんなで地域の大切な宝である森林を守り育てていきたいね。

問い合わせ

林業振興室 電話番号262-7025 ファクス264-1000


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