「広報津」第358号(音声読み上げ)第48回 市長対談 津の海から世界へ、東京2020オリンピック、津市長が選ぶ 令和2年 市政の10大ニュース

登録日:2021年1月1日

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第48回 市長対談 津の海から世界へ、東京2020オリンピック

海上のダイナミックな操艇技術で自然を味方につけて着順を競うセーリング競技。今回の市長対談では、今年7月23日に開幕する東京2020オリンピックのセーリング競技男子レーザー級日本代表のなんりけんじさんに、オリンピックに向けての意気込みや三重とこわか国体についてお話を伺いました。

対談メンバー

津市長の、まえば やすゆき

市長のコメント。自国開催の五輪、地元開催の国体、ご活躍を期待しています。

東京2020オリンピックセーリング競技男子レーザー級日本代表の、なんり けんじさん

なんりさんのコメント。競技を見てもらってお世話になっている三重の皆さんに元気を。

なんりさんのプロフィール

1992年佐賀県佐賀市生まれ。小学3年生からセーリング競技を始める。2014年カリビアンミッドウィンターレガッタ優勝。2016年岩手国体成年男子レーザー級優勝。2019年境港開催と2020年メルボルン開催の選考指定大会で日本最上位選手となり東京2020オリンピックの日本代表選手に選考。

対談内容

市長の発言。なんりけんじ選手は佐賀県のご出身で三重県スポーツ協会勤務の後、2018年から百五銀行に所属されて三重県との縁が深まりました。津ヨットハーバーでもトレーニングに励まれ、オリンピック出場の選考レースとなる2019年7月の鳥取県境港市と、2020年2月のオーストラリアのメルボルンで開催された世界選手権でいずれも日本選手トップという素晴らしい成績を収められました。しかし、それだけでオリンピック出場がかなうわけではないのですよね。

なんりさんの発言。出場国枠があり、選考指定大会で、35カ国以内に入った人にポイントが与えられ、出場権が得られます。ロンドンオリンピックとリオオリンピックでは私が日本人トップだったのですが、当時40カ国以上あった出場国枠に日本が及ばず出場できませんでした。

市長の発言。今回レーザー級は北京五輪以来3大会ぶりの出場、なんり選手にとっては初めてのオリンピックになりますが、過去2大会で悔しい思いをなさり3回目の挑戦でついにオリンピック出場権を手にされたことでなんりさんにとっては特別な舞台なのでしょうね。

なんりさんの発言。10年以上オリンピックを目指してきたので、今回出場が内定したときはすごくほっとしました。

市長の発言。セーリングは世界中で盛んですが、レーザー級の種目についてご説明いただけますか。

なんりさんの発言。1人乗りのレーザー級の船は他の種目と違い全て共通のパーツを使用していることもあって世界中に普及しています。こちらから船を運ばずに現地で全艇新艇をチャーターすることもできるなど、船の性能による差が少ない種目になります。

市長の発言。純粋に選手の技量が試される競技なのですね。多くの国が参加するからには、そう簡単には勝てない種目のようですが、過去のオリンピックにおける日本勢の様子はどうでしょうか。

なんりさんの発言。20位から30位あたりでこれまで10位以内に入った選手はいません。オリンピックに出るからにはメダルや入賞を目指したいですが、まずは日本人初の10位以内には入らないといけないと思います。

市長の発言。2020年に開催されるはずのオリンピックが1年延期になりました。なんり選手ご自身は延期が決まったときのご心情はいかがでしたか。

なんりさんの発言。最初は、残念な気持ちもありましたが、私は世界大会などでも30位ぐらいなので、逆に延期によって勝てるチャンス、練習ができるチャンスが広がったなと思っています。

市長の発言。1年延期になったオリンピックと同じ年の開催になるのが三重とこわか国体です。新型コロナウイルスの感染拡大後、初めて国体が開催されるわけですが、その会場となる津の海で初めてセーリングをされたのはいつ頃でしょうか。

なんりさんの発言。津市では大会などがたくさん開かれていて、高校の時のミッドウィンターという寒くて雪が降るような大会が初めてでした(笑)。ただ、風はすごく良かったことを覚えています。

市長の発言。津の海は選手から見るとどんな風なのか、どんな波なのか特徴を教えていただけますか。

なんりさんの発言。いろいろなコンディションがあります。夏場は風が沖から来るので風向きは安定していて波が強く、冬場は陸から建物や山の影響ですごく風向きが変わりやすくて強い風が来ますが、陸風なので波もなく乗りやすいですね。

市長の発言。ここではどのようなトレーニングをなさっていますか。

なんりさんの発言。3時間ぐらい1人で海に出て帆走したり自分で打ったマークを回って練習したり、陸上ではサオリーナのトレーニング施設を利用したりと、三重県ではほとんど1人で活動しているようなかたちになります。

市長の発言。津ヨットハーバーは昭和50年の国体、平成元年の470級の世界選手権など大きな大会の会場となりました。選手たちに愛され活用され、地域の皆さまにも憩いの場として親しんでいただきながら、この度、伊勢湾海洋スポーツセンターも前回の国体から46年ぶりにリニューアルして、もう一度国体を迎えることになりました。なんり選手は三重県代表としてすでに2016年の岩手国体で優勝され、来年は本拠地での優勝に向けて期待も大きくなるところですが、三重とこわか国体に向けての意気込みはいかがでしょうか。

なんりさんの発言。もう自分の中で国体で優勝するということは決まっていて、優勝に向けて改善を重ねながらやるべきことをやって、県民の皆さんに見せられるような良いレースにしたいです。

市長の発言。東京2020オリンピックセーリング競技男子レーザー級は7月25日から8月1日まで、神奈川県藤沢市の江の島ヨットハーバーで、三重とこわか国体セーリング競技は津のヨットハーバーで9月26日から29日まで4日間開催されます。わずか2カ月の間に、なんり選手の勇姿が2度見られるということですね。最後に、これからの目標などをお聞かせください。

なんりさんの発言。オリンピック延期の理由となった新型コロナウイルス感染症の影響で今は社会全体が落ち込んでいる状態です。その中で私たちは競技をさせてもらっていますが、それにどうやって恩返しができるのかというと、やっぱり競技している姿を見て元気になってもらえるようなことをすることだと思っています。オリンピックも国体も両方良い状態で臨み、国体に関しては優勝を、オリンピックも同様のことを目指して頑張っていますので、皆さんに元気になってもらえたら良いなと思っています。

市長の発言。2021年のなんりけんじ選手がご活躍なさり素晴らしい年となるよう、皆さまとともにこのセーリング競技レーザー級を応援させていただきたいと思います。

メイヤーズ TV ショウ。市長対談の全編がご覧いただけます。

  • 津市ホームページは、 津市 市長対談 で検索してください。
  • ケーブルテレビ行政情報番組(123ch)

津市長が選ぶ 令和2年 市政の10大ニュース

1、新型コロナウイルス感染症、市民への影響

  • 3月2日から市立の小学校・中学校・義務教育学校で一斉臨時休業開始
  • 津まつり、昭和63年以来32年ぶりに中止
  • 三重とこわか国体のリハーサル大会中止
  • 市内で複数のクラスター発生
  • 都シティ津が9月1日から当面の間休業

2、新型コロナウイルス感染症、市独自のコロナ対策

  • 感染拡大への不安・学校臨時休業に伴う支援(相談窓口の設置、緊急支援物資のお届け)
  • 家計支援(給食費3カ月分無償化、水道料金の基本料金2カ月分無料化など)
  • 地域経済支援(プレミアム付商品券発行など)
  • 新しい生活様式に対応するための環境整備(保育園・幼稚園等の空調設備の増設・改修、避難所のトイレ洋式化など)

3、久居アルスプラザオープン、久居駅周辺地区都市再生整備事業完了

10月1日、久居アルスプラザがグランドオープン。同プラザの整備を含む久居駅周辺地区都市再生整備事業は、駅西口・東口広場の整備など、全ての事業が完了。

4、芸濃こども園 開園

4月1日、市立5つ目となる幼保連携型認定こども園として芸濃こども園が開園。
11月1日現在、221人の子どもたちが在園。

5、新町会館 新築

7月1日、旧新町幼稚園跡地に複合的な機能を集約した新町会館を新築移転。

6、橋南公民館 リニューアルオープン

10月5日、旧修成幼稚園舎を活用し、公民館と地域活動支援機能を持つ橋南公民館をオープン。

7、雲出保育園 改修移転

6月1日、旧雲出幼稚園舎を改修し、雲出保育園を移転。利用定員が24人増。

8、モーターボート競走事業 繰出額30億円

モーターボート競走事業から社会貢献として未来を担う子どもたちのための施策の財源に20億円。コロナ対策にさらに10億円を令和2年度一般会計に繰り出し。

9、地籍調査の円滑化・迅速化

国の先進的技術による基本調査として、航空機や計測機器搭載車両を利用したデータ収集を津市で実施。測量や境界立ち会いの期間が大幅に短縮され、津市の地籍調査が円滑化・迅速化。

10、映画、浅田家によるまちの活性化

10月2日、津市を舞台にした映画、浅田家が公開。映画のロケ地やパネル展に日本全国から多くの人にお越しいただき、まちが活性化。


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