津市(このまち)で輝く vol.116

ページ番号1013656  更新日 2026年9月1日

災害派遣に使用する車の前で撮影した遠藤さんの写真

陸上自衛隊久居駐屯地 遠藤 祐樹 さん

1983年岐阜県生まれ。2003年に陸上自衛隊へ入隊し、横須賀市にある武山駐屯地で教育を受け、同年久居駐屯地第33普通科連隊に配属。三重地方協力本部の勤務を経て、現在は久居駐屯地広報室に所属している。

 

〝人の役に立ちたい〟変わらぬ思いを胸に

 幼心に見た災害現場で活動する自衛官の姿に強い憧れを抱いた。「困っている人の力になりたい」その思いを胸に23年前、陸上自衛隊の門をたたいた。
 以来、数々の災害救助の現場に立ってきた。令和6年能登半島地震で目の当たりにしたのは、倒壊した家屋や寸断された道路。「自然の前では、人は無力だ」と痛感した。それでも、自衛官としてできることを全力で果たす。その覚悟は揺るがなかった。
 孤立集落へ物資を届けた際、お菓子をこどもに手渡すと、照れくさそうな笑顔が返ってきた。「元気づける立場なのに、逆に力をもらいました」。活動前から「ありがとう」と声をかけられたことも心に残っている。「まだ何もしていないのに、自衛隊が来たというだけで安心してもらえた。その期待に応えたいという気持ちが、より強くなりました」。
 大切にしているのは、自分にできる最善は何かを問い続けること。そして、一人では成し遂げられない任務だからこそ、何より大切なのが仲間との信頼関係だ。
 「災害は起こらないことが一番。でも、もしもの時には、一人でも多くの人の安心につながる存在でありたい」。人の役に立ちたいという入隊当初からの思いは、今も色あせない。その使命感を胸に、今日も来るべき時への備えを続けている。

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