8月13日発表 新型コロナウイルス感染症に関する市長メッセージ(17)~救急車・特別診察室~徹底した消毒で市民を守ります

登録日:2020年8月13日

  

 

 8月12日に発表された県内延べ262例目の感染者は、津市の60代女性で「医療従事者」とのことです。ちょうど1週間前の8月6日に発表された184例目の感染者に端を発した4人目の「同一施設内での感染」と明らかにされました。184例目は「会社員」と発表されていましたが、今回の事案により、この方も医療機関勤務であったことが明らかとなった訳です。

 この(の三重県の情報開示のあり方については、個人情報保護という制約下であることは理解しているものの、なお戸惑いを覚えますが、まずは、感染のさらなる拡大を防ぐため、三重県津保健所において、この医療機関で受診した方を含む接触者を迅速に、そして徹底的に追跡してくださるようお願いします。

 市民の皆さんにおかれましては、接触者には必ず連絡がいきますので、どうぞ冷静な対応をお願いいたします。

 次に、収束に向かうと思われた三重大学の学生グループのクラスターは、8月8日の三重大学教員の感染発表に伴い、検査対象が追加されました。8月12日現在の検査対象、残り32名については、近日中に検査結果が公表される見込みです。

 私たち津市職員もこの感染症に、万全の注意を払いながら懸命に向き合っています。

 まず、津市消防の救急車が、感染の疑いがある方を搬送することがあります。救急隊員は感染防止のゴーグルとN95マスクを着用、手袋は二重にし、全身には感染防護衣をまといます。搬送に使用した救急車は、車内全体を消毒するためのエタノールを噴霧し、30分置くことでやっと消毒が完了します。

 津市の休日・夜間応急診療所でも、津市職員の看護師が医師とともに困難な任務に全力で携わっています。

 西丸之内の津市応急クリニックには特別診察室があり、発熱のある患者さんは一般の入口を通らずに、特別診療室に入室するシステムとなっています。医師と看護師は、感染防止のフェイスシールドとサージカルマスク、手袋を着用し、ビニール製のガウンをまとって対応します。診察後の特別診察室は、看護師が30分以上かけて入念な消毒と換気を行っています。

 救急隊員も応急クリニックの看護師も、自らが感染してしまっては、市民の安全を守ることはできません。消毒が不十分であると、次にご利用になる方に安心していただくことができません。

 市民の安全・安心のため遺漏なきよう、これからもプロとしてベストを尽くしてまいります。

 次に市民の皆さんへのお願いです。

 日ごろから感染予防に取り組んでいても、どなたでも「陽性患者の接触者」になり得る状況となってしまっています。

 県庁所在地の津市は、多くの事業所や公的機関があり、経済活動も盛んです。人と人との接触を完全に「ゼロ」にすることは不可能で、どうしても感染リスクが生じます。職場や取引先での感染リスクがある現状で、少しでもリスクが低くなる選択肢が取れないでしょうか。

 例えば、人と人との接触機会を減らすため、商談やミーティングがリモートでも可能であれば、オンラインという手法を選択してください。ビジネスに関わる人の移動もできる限り抑えてください。また、定期的な換気など職場内での感染予防の取り組みを心がけてください。

 皆さん一人ひとりの「感染リスクのより少ない方法を選択する」という慎重な行動が、感染拡大を抑えます。

 新しい生活様式の定着に向け、市民の皆さんのなお一層のご協力をお願いいたします。

 

津市長 前葉 泰幸

関連ページ

市長の部屋

このページに対するアンケートにお答えください

このページは見つけやすかったですか?
このページの内容はわかりやすかったですか?
このページの内容は参考になりましたか?