登録日:2020年8月24日
津市の小学生が家庭内で新型コロナウイルスに感染しました。学校休業中を除くと初めてのことです。21日(金曜日)、三重県より検査結果が公表され、直ちに接触者調査が開始されました。
濃厚接触者となったのは津市立戸木小学校の児童38名、教職員4名の合計42名でした。
三重県津保健所によりますと、マスクを外して給食を食べる時間帯や、集団登校時には熱中症対策でマスクを外すこともあっただろうということで、慎重を期して、同じ教室や同じ通学団で過ごした児童を濃厚接触者と認定したとのことです。
8月22日(土曜日)、直ちにPCR検査が行われました。保護者の協力を得て迅速に採取が完了し、23日(日曜日)、42名すべての方の陰性が判明しました。
そこで、安全に学校を再開するための準備に入りました。
教室やトイレ、下駄箱などの消毒は、保健所の指導のもと、すでに一度、教職員と市教育委員会で行いましたが、念には念を入れて8月24日(月曜日)、業者による消毒を実施します。
8月26日(水曜日)に学校を再開することができる予定です。
ただし、濃厚接触者としてPCR検査を受けた児童と教職員は、陰性ではありましたが、保健所の指導により健康観察のため9月3日まで自宅待機、出席停止となります。多くの濃厚接触者が在籍する小学2年生については、9月3日まで「学年臨時休業」といたします。
2年生の「学年臨時休業」も、通学団の各学年の児童の「出席停止」も突然のことです。保護者の皆さんには大変ご迷惑をおかけすることとなります。例えば、低学年の2年生が自宅に一人でいることは難しく、仕事を休まないといけない、おじいちゃん おばあちゃんに来てもらわないといけない、といった生活面でのご心配やお困りごとが生じます。
そこで、津市は独自に「出席停止措置に伴う家計特別支援金」の給付を行うことを、8月24日開催した第42回津市新型コロナウイルス感染症対策本部会議で決定しました。
8月24日から9月3日までの学年臨時休業、出席停止の期間中は、オンライン学習の通信費や、光熱水費が必要となります。保護者の休業に伴って収入が減ったり、祖父母に来ていただくために交通費が必要となったりすることもあるでしょう。
このように、突然の学校休業・自宅待機により、ご家庭にさまざまな追加的なご負担が生じることから、津市財政の予備費を充用し、学年臨時休業、出席停止となる児童のいる家庭に、児童1人当たり2万円を給付いたします。
学習については、学年臨時休業となった小学2年生と出席停止となった濃厚接触者の児童については、授業の動画配信や学習支援サイト「津市e-Learningポータル」を活用したオンライン学習により、学習を保障してまいります。2年生については、授業再開後に補充のための授業時数を確保いたします。
学校といえども新型コロナウイルス感染のリスクから免れることはできません。陽性者が明らかになった場合、迅速に、かつ徹底的に、接触者調査が行われ、その結果を踏まえて津市は万全の対応を図り、これからも感染症に懸命に対処してまいります。
津市長 前葉 泰幸