8月31日発表 新型コロナウイルス感染症に関する市長メッセージ(20)コロナありきの社会に向けた環境整備

登録日:2020年8月31日

 

   

 

 5回目となる新型コロナウイルス感染症対策の補正予算案を8月31日、開会した市議会に提案いたしました。コロナ対策5億1,154万円を含む合計7億4,403万円の増額補正です。

 一旦は沈静化に向かった感染症も、7月に入ると全国において再び感染拡大の傾向が顕著となってきました。津市においても、7月28日に102日ぶりの新たな感染が公表されて以降、現在までに59名の陽性者が確認されていて、いつ、どこで感染するかわからない状況が続いています。

 そこで、今回の補正予算は、当面の間は新型コロナウイルスありきの社会が続くことを前提に、徹底した感染防止対策を図りつつ、市民の生活、事業を全力で守り抜くため、「事業活動・市民活動等の継続支援」、「新しい生活様式への対応」を柱に据えて編成いたしました。

 まず、「事業活動・市民活動等の継続支援」についてです。

 1点目は、経済的に大きな打撃を受けている事業者への支援で、4,144万円を計上しました。

 国の持続化給付金をはじめ、各種支援制度を活用しても、再度の感染拡大の影響を受け、回復基調へ移ることができない旅館・ホテル、旅行業者、タクシー事業者、観光バス事業者、イベント事業者や高速船の運航事業者、公共施設を休止としたことにより大きな影響を受けた指定管理者に、事業を維持・継続するための支援金を交付いたします。

 また、飲食事業者が津市センターパレスホールを新たな事業展開の場として活用できるよう支援します。現在津センターパレスで実施しているマルシェを、「久居版津がんばるマルシェ」として久居アルスプラザなどで実施し、事業者の皆さんに商品の宣伝販売やサービスのPRの場としてご活用いただきます。

 2点目は、市民活動の継続支援で、988万円を計上しました。

 活動自粛を余儀なくされるなど、多大な影響を受けている文化芸術団体などに、感染防止対策を講じるための費用や、観客や出演者のソーシャルディスタンスを確保するためにより広い会場を借りるための追加的経費を支援いたします。

 また、民生委員・児童委員の皆さんが、直接訪問をせずに電話等の非接触型の手段で活動を継続できるよう支援いたします。

 3点目は、教育活動に対する支援で、1,000万円を計上しました。

 感染状況により、修学旅行の日程や行き先を変更するなどした際に必要となる追加費用を市が負担し、保護者のご負担とならないようにします。

 次に、「新しい生活様式への対応」についてです。

 1点目は、公共施設における感染防止対策で、3億4,891万円を計上しました。

 集会所や会館、市民センターなどの集会施設1,180施設に消毒液を配付するほか、小中学校、幼稚園、保育所など子どもたちの施設には非接触型体温計や空気清浄機などを購入し、さらなる感染防止を図ります。民間保育所や放課後児童クラブなどへは、パーテーションなど感染防止のための物品を購入する経費を補助します。文化施設やスポーツ施設でのイベント開催時に備え、発熱を瞬時に検知できる赤外線サーモグラフィ―カメラを11台購入し、来館者の安全性の向上を図ります。図書館には、利用者の皆さんが安心して書籍を手に取っていただけるよう、書籍消毒機を購入します。備蓄用マスクを購入し、将来の感染拡大にも備えます。

 また、密にならない空間を確保し、十分な換気を行いながら空調設備を使用することに対応するため、幼稚園10園やこども園2園、保育所9園、放課後児童クラブ9カ所、一志児童館、公民館9館、サンデルタ香良洲、津なぎさまち内旅客船ターミナルの空調設備を増設・改修します。

 2点目は、避難所における環境整備で、1億7,327万円を計上しました。

 指定避難所に、簡易間仕切りや連結式パーテーション、折りたたみベッド、敷マット、フェイスシールドなどの感染防止物品を追加配備します。避難所としての機能を担う集会施設のトイレ 26基と小中学校の屋内運動場や校舎のトイレ189基を一気に洋式化し、衛生環境の改善を図ります。

 3点目は、IT化の推進で、5,991万円を計上しました。

 ウェブ会議やリモートでの健康相談などに対応できるよう、市役所本庁舎など16施設のネットワーク環境を整備するとともに、生活困窮者の自立相談支援のため多言語翻訳機を購入します。

 また、小中学校、義務教育学校の教員が、児童生徒に1人1台配備するパソコンを効果的に活用した授業を行うことができるよう、各学校にGIGAスクール支援員を派遣するとともに、大型テレビを配備します。

 これらの新型コロナウイルス対策の財源といたしましては、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を4億5,324万円、国・県の補助金1億276万円などを充てます。

 今回の補正予算と、これまでの事業費を合わせた津市の新型コロナウイルス感染症対策予算は342億2,035万円となります。

 9月補正予算は、議会の議決が得られ次第、迅速に実行に移します。新型コロナウイルスありきの社会が当分の間続くことを前提に、徹底した感染防止対策と新しい生活様式に対応した環境整備を進めてまいります。

 

津市長 前葉 泰幸

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