11月30日発表 新型コロナウイルス感染症に関する市長メッセージ(25)津市独自のコロナ対策第6弾

登録日:2020年11月30日

 

    

 

   11月以降、全国的に新型コロナウイルスの感染者が急増し、津市にお住まいの方についても、9月は8名、10月は2名であった感染者数が、11月は昨日29日までに43名にのぼり、2件のクラスターも発生しました。

 クラスターの1件目は、11月27日に発表された三重大学学生の食事会の事例です。11月17日に行われた大学生の友人同士での長時間におよぶ食事会で発生し、参加した8名のうち7名が陽性、1名が陰性でした。三重県津保健所による接触者調査が行われ、陽性者の友人などクラスター外の接触者27名も検査対象となり、そのうちすでに2名の陽性が発表されました。

 クラスターの2件目は、11月28日に発表された三重県警察学校での事例です。学生や教職員87名が検査対象となり、12名が陽性、75名が陰性でした。また、実務研修などで訪れた津署や津南署の署員など、クラスター外の接触者64名の検査が行われましたが、これまでに陽性の発表はありません。

 感染者の急増とともに、感染に至る経過や経路なども多様化しています。三重県との連携をしっかり図りながら、緊張感を持って感染症対策に取り組んでまいります。

 さて、新型コロナウイルス感染症への津市独自の支援策第6弾を含む補正予算案を、本日開会した市議会に提案いたしました。感染防止と社会経済活動との両立を図るため、「新しい生活様式への対応」と「事業継続支援」を柱に編成いたしました。

 「新しい生活様式への対応」については、1億1,203万円を計上し、主に三つの観点から整備を進めてまいります。

 1点目は公共施設や救急業務における感染防止対策で、小学校29校と中学校10校の保健室や河芸ほほえみセンターなどの空調設備を設置・改修し、十分な換気をしながら空調能力を確保します。幼稚園8園の保育室に網戸を設置し、換気時における虫の侵入を防止します。教育支援センターでは、手指消毒液などの感染防止対策や学習支援に必要な備品を購入します。消防本部では、N95マスクや高性能感染防止衣などの感染防止物品、救急車内を消毒するための超微粒子スプレー装置、新型コロナウイルス感染症重症患者に使用する自動心肺蘇生器、救命講習用の心肺蘇生法教育人体モデルなどの機材を追加配備し、救急業務における感染防止や救急需要の増加に対応します。また、津市社会福祉協議会に対し、空気清浄機の設置など、感染防止対策に取り組むための経費を交付し、新しい生活様式に対応した地域福祉活動ができるよう支援いたします。

 2点目は避難所における環境整備で、避難所の機能を担う出張所等のトイレ18基の洋式化を追加で実施するとともに、大規模災害時における感染症対策として、個別包装の食料品や避難所運営者の感染対策用ガウンなどを追加配備いたします。

 3点目は新しい生活様式に対応したIT化の推進です。要保護および準要保護世帯向けの貸与用モバイルWi-Fiルーターを購入し、学校の臨時休業等緊急時においても家庭学習環境が確保できるよう備えます。産業・スポーツセンターにネットワーク環境を整備し、スポーツやイベント、会議のオンライン化を推進いたします。

 次に、「事業継続支援」には、7,500万円を計上いたしました。

 スポーツ大会やイベントの自粛により利用者の減少が著しい産業・スポーツセンターの指定管理者に対し、事業継続支援金を交付いたします。また、利用状況が回復しないセントレアへの高速船の運航事業者に対し、船舶維持経費の2分の1相当額を臨時的に支援します。

 このほか、三重短期大学の学生への支援などと合わせ、総額1億9,220万円の新型コロナウイルス感染症対策事業を、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金や国の補助金などを活用して実施いたします。

 今回の補正予算と、これまでの事業費を合わせた津市の新型 コロナウイルス感染症対策事業費は343億3,096万円となります。

 12月補正予算案に計上した事業は、議会の議決が得られ次第、迅速に実行いたします。津市独自のコロナ対策をさらに進め、感染防止に力を尽くしてまいります。

 

津市長 前葉 泰幸

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